Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

幸秀は由羅に謝ると、銃で撃たれた右肩に包帯を巻いていった。

その手つきは、実に器用。


どうやら薬が塗ってあるようで、それが傷口に沁みる。


「幸秀様…!敵に手当てをするなどっ…!」

「よいのだ。敵とはいえ、同じ人間。手傷を負わせてしまった、せめてもの償いだ」


幸秀は、キュッと包帯の端を結んだ。


敵意剥き出しの由羅だったが、幸秀の丁寧な手当てには少し驚いていた。