Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

やってきたのは、幸秀。

義秀の息子だ。


幸秀は牢屋の扉を開けて、由羅に歩み寄ってきた。


「幸秀様、危のうございます…!お下がりください!」

「案ずるな。それに、こんな状態で私に危害は加えられまい」


幸秀はそう言うと、懐から何かを取り出した。

それは、…包帯。


「な…なにをするっ…」

「恐ることはない。…父上が手荒なことをしてすまなった」