Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

着物は所々がちぎれ、体はアザだらけだった。


以前の依頼で、菊葉城から盗んだ“戦の書”の行方について尋問され続けた。


しかし、由羅は決して口を割ろうとはしなかった。


依頼について話すということは、つまり鞍馬忍者について話すということ。


敵に味方を売るなんてことはできないし、そもそも由羅はしゃべるつもりは一切なかった。


ひどい拷問を受けたとしても、由羅の意志は固かった。