Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

…だが。


ドンッ…!!


なにかが暴発するような大きな音。

その音と共に、由羅は畳に倒れ込んだ。


「うっ…!!」


右肩を抑える由羅。


その肩からは、じわりと血が滲み出ていた。


次第に血は着物を濡らしていき、腕から指を伝って滴り落ちる。


「安心しろ。急所は外してある」


涼しい顔をして、由羅を見下す義秀。

その手には、鉛色に鈍く光る銃が握られていた。