Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

今日も演奏に合わせて、舞を披露するかと思いきや…。


「今日は椿に、見てもらいたいものがある」


そう言うと、義秀は家来を呼びつけた。


現れたのは、2人の家来。

どちらも、両腕で抱えるくらいの大きさの白い布を巻かれた木箱を持っていた。


その2つの箱が、義秀の傍に置かれる。


義秀の指示で箱の蓋がゆっくりと開けられて、家来が箱の中に手を伸ばす。