Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「お!今日も椿がいるぞっ」

「父ちゃん!お姉ちゃんの踊り、観ててもいいー?」


由羅は、踊り子椿の姿で菊葉の城下町にいた。


由羅の舞を楽しみにしていた町の人々は、商店が開くと同時に店に集まる。


そして、由羅を待ちわびていたのは、町の人だけではなかった。



「待っておったぞ、椿」


それは菊葉城の主、豊川義秀。


義秀も、由羅の舞に惚れ込んでいる1人。