Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…バカヤロー。それが“好き”ってことなんだよ」

「なっ…、なぜ颯にわかる…!?まさかお前も、好きになった者がいたのか?」

「まぁな。こう見えて、色男なものでっ」

「…フフ、自分で言うな」


さっきまでの殺気のこもったムードも、颯の冗談で場の空気が和んでしまった。


由羅は、颯の首元に当てがっていた刀を鞘に収める。


「いいのか?俺を自由にしても。だれかにバラすかもしれねぇぞ?」