Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…わかってる。わかってるけど、その人を殺したら、お姉ちゃんもその人と同じになっちゃう…!」


男の傍に転がる、子分の死体。


由羅が今この男を殺せば、由羅も人殺しとなる。

守るためとは言え、やっていることはこの男と同じだということを、市は由羅に伝えたかった。


「それに…兄ちゃんだって、そんなお姉ちゃん見たくないよ!」


その言葉に、由羅はハッとする。