Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

“お咎め”…。

“報酬”…。


どうやらこいつらは、椿を攫うようにと誰かに雇われたようだ。


「その子は、私と間違われて攫われただけであろう?…だから、その子にこれ以上危害を加えないでほしい」


由羅は徐々に姿勢を低くし、床に足をついたかと思うと、そのまま地面に頭をつけた。


竜之助に、「市は連れて帰る」と約束した。

ここでヘタに出て、この男の機嫌を損ねるわけにはいかなかった。