Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅は、この緊迫した場から、どのように気づかれずに市を連れ戻すかを考えていた。


しかし、今にも市は殺されようとしている。


由羅には、そんな時間は残されていなかった。



「待て!!」


由羅は、小屋へ押し入った。

しかも、顔を隠すことなく。


「…誰だっ!?」


突然の声に、驚いて振り返る2人。


しかし現れたのが女だとわかって、うすら笑いを浮かべる。