Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

目の前で人の死を目撃した市は、放心状態だった。


「…あ、兄貴!なにも…殺さなくてもっ…!」

「あ?じゃあ、次はてめぇが死ぬか?」

「い…いや、それはっ……」


男は、子分を1人殺したからといって、顔色一つ変えない。

人を殺すことをなんとも思っていないようだった。


由羅も、依頼の障害となる人々を容赦なく切り捨てる。

その男の姿が、自分と重なって見えた。