Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

“竜之助”が、由羅のことを“女”として見てくれていたことが嬉しかったのだ。


だが、由羅はそれを否定しなければならなかった。


「竜之助、私は女などではない」

「え…?」

「私は忍。忍の世界に、男も女もいない」


そう。

忍はただ、指令のままに動くのみ。


男だろうが女だろうが、そんなことは一切関係ない。



「竜之助は、ここで待っててくれ。必ずこの場に戻ってくる」