Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

“女”という性別に生まれただけで、今まで女扱いなんてされたことがなかった。


里の男たちよりも、強く気高く育てられた由羅。

自分自身でも、“女”を意識したことがなかった。


…しかし。


“…だけど、女の由羅にそんな危ないことを……”


生まれて初めて、女扱いをされた。

それが、こんなにも嬉しいことだったなんて…。


いや、ただ嬉しいわけではない。