Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

…いや。

隠す必要なんてないのだから。


竜之助の前では。



「はじめまして、由羅」


そう言って、竜之助は由羅に手を伸ばした。


「はじめまして、竜之助」


由羅は微笑みながら、その手を取った。



そのあとも、いろいろな話をした。


里のことや、依頼のこと。

自分について話すことに、もう由羅は怖いとは思っていなかった。



「そういえば、竜之助はこんなところで油を売ってていいのか?」