Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

その姿を見て、竜之助が口を開く。


「なにを聞かされても、大丈夫だよ」


優しい竜之助の言葉に、また由羅の心が温まる。


…そして、決心できた。


「実は…、“椿”という名前も、本当の名前ではないの」


一体竜之助は、どんな顔をしているのか…。


由羅は、恐る恐る顔を上げる。


竜之助の顔、…それは。

変わらず、由羅を温かい目で見つめていた。