Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

…いや、向き合いたい。


本当の自分を知ってほしい。


由羅は、心の中でそう思った。



「実は…」


口ごもる由羅。


“椿”という人物自体が、偽りの姿。


それを打ち明けてしまったのなら、果たして竜之助はどんな反応を見せるのだろうか。


こればかりは、さすがに愛想を尽かれてしまうのではないだろうか。


そんな不安が由羅を襲う。


唇を噛み締め、黙り込む由羅。