Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

“…は、はい”

“やっぱり、そうか!”


ここは、竜之助と初めて出会った場所。


あの日以来、この河原で休んでいると、仕事帰りの竜之助とばったり会ったりする。


もしかしたら、今日も…。


…いや、そんなわけない。


なぜなら、“黒蝶”という姿を竜之助に見られてしまったんだから。


きっと私に殺されると思って、黙っているだけ。

本当は、顔を合わせたくもないだろう。