Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

“…椿?やっぱり椿だよなっ!?”


あのとき、確かに顔を見られた。


竜之助の問いかけには応じなかったが、あのとき確かにお互いを認識した。


それなのに、なぜ竜之助は…。


由羅はどれほど考えても、その答えは浮かんでこなかった。



考え込みながら歩いていると、由羅はいつの間にか見慣れた河原へきていた。


“キミ、あそこの店のところで踊ってたよね…?”