Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

と、疑問を持っていたときに、義秀のこの答え。


「賊と対峙した兵が言うには、ヒラヒラと宙を舞うように、巧みに刀を躱したそうだ」

「ヒラヒラと…?」

「そうだ。そのような動きをする賊は、“ヤツ”しかおらん」

「義秀様は、心当たりがあるので?」

「ああ。椿、お前も名前くらいは聞いたことがあろう。“黒蝶”という輩だ」


黒蝶…。


それは紛れもなく、今義秀の目の前にいる由羅のこと。