Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

あの依頼の夜の出来事について、なにか聞けるかもしれない。


由羅はそう考えた。


「…実はな。ついこの間、賊に入られてな」


疑り深い由羅とは違い、義秀はあっさりと由羅に話し始めた。

義秀は、自分が気に入っている由羅に対しては、なんの警戒心もなかった。


「…賊?ですが、義秀様のお城であれば、警備は万全なのでは?」

「ああ、万全だった。…しかし、敵の方が一枚上手でな」