Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅は、義秀の前に膝をつく。


「ここ数日、むしゃくしゃしておってな。だが、そなたの舞を見たら、心が落ち着いたわい」


すると、義秀の口から意味深な言葉が漏れた。

どう聞き出そうかと思っていたが、まさか自分から話すとは…。


そのチャンスを由羅は逃さない。


「あの穏やかな義秀が…むしゃくしゃなさることがあるのですか?それはそれは、よっぽどのことがあったのですね…」