Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅は、唇をギュッと噛み締めた。



「由羅、さっきから深刻そうな顔してどうしたんだよっ?具合でも悪いのか?」

「…いや、なんでもない」


もし、自分たちの正体が城の者に知れ渡っていたら、そのときはそのときだ。


仲間は逃がして、自分1人だけで正体を知る者…。

そして、その疑いがある者すべてを消すまで。


自分の犯した失態は、自分でケジメをつける。