Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

これで終わりだ。


由羅は敵の首元を狙った。

そのとき…!


…シュッ


由羅の頬を何かが掠めた。

徐ろに頬に手を当てると、指についたは赤色の水滴。


…なんとその兵は、由羅の刀を受け止めるどころか、由羅に一太刀浴びせたのだった!


擦り傷とは言え、敵から傷を負わされたのは初めてのことだった。


戸惑い、呆然と立ち尽くす由羅に、今度は敵兵が攻め込んできた。