Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

なぜなら、雇われている兵ごときに刀を受け止められたのは…初めてだったから。


私の腕が落ちたのか?

…いや、そんなはずはない。


由羅は心の中で、自問自答を繰り返す。


さっきのは、ただのまぐれに違いない。

次で決めるっ。


由羅は再び、間合いを詰めた。


キンッ!
キンッ!

キ--ンッ!


しかし、また受け止められた。


ならばと思い、闇に紛れて背後に忍び込む。