Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

だが由羅の目には、その一つ一つの兵の動きが、まるでスローモーションかのようにゆっくりと映っていた。

なぜなら、由羅が速すぎるから。


士気の上がった兵たちだったが、その気合も虚しく、次々と地面に倒れていく。


「や…やべぇ‼︎やっぱりこいつ、本物の黒ちょっ…!」


逃げ出す兵も、由羅は容赦なく斬りつける。



群がっていた大軍はいつの間にかまばらになり、残り数人ほどになってしまっていた。