Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「「放てっ!」」


その矢が、由羅たち目掛けて放たれる。


音もなく一直線に、闇夜を切り裂く矢。


「遅い遅いっ」


颯は一回転するようにジャンプをし、由羅もヒラリと矢を躱した。


鮮やかな身のこなしに、兵たちは息を呑む。


「お…恐ることはねぇ!敵は、たったの2人だっ。やっちまえー‼︎」


兵たちは躊躇しながらも、刀を構えてじりじりと歩み寄る。