Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

嬉しくもあるが、美影の体調も気にかかり、由羅は複雑な気持ちでいた。


「父上に無理に駆り出されたのか…?」

「ううん!そんなことないよっ」

「じゃあ…何故。無理して参加しなくてもよいのだぞ?」


由羅は美影の顔を覗き込む。


「…違うのっ」


すると顔を上げた美影は、力強い目をしていた。


「あたしが陽蔵様にお願いしたの。依頼に出させてほしいって」