Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「はい、父上」



陽蔵が高殿を後にすると、由羅はさっそく鞍馬の忍5人衆を集めた。

その一員の中には、なんと…。


「お前…、もう大丈夫なのか?」

「うん。ごめんね、由羅姉に心配かけちゃって…」


美影の姿があった。


初めて加わった依頼で、敵兵に殺されかけた美影。

そのときの恐怖心から、家から出ることもできないでいた。


その美影が、今、依頼の一員として由羅の目の前にいる。