「ワシは今まで、欲しいものならなんでも手にしてきたっ。地位も名誉も金も女ものう」


器に入った酒を流し込む義秀。

顔を赤くして、義秀はかなり酔っていると見られる。


しかし、一瞬義秀の顔付きが変わった…。


「お前もいつか、ワシのものにしてやる。なんとしても…じゃな」


この義秀の言葉に隠された意味…。

このときの由羅は、まだ気づいてさえもいなかった。