Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「この手が…キレイ…?そんなわけ…ない」


由羅は、竜之助には聞こえないくらいの小さな声で呟いた。


…由羅は、自分でわかっていた。


この手は、何十人…。

いや、何百という人の命を奪った手。


昨夜まで、べっとりと両手に血がついていた。


決して…キレイなんかじゃない。



2人がいる川辺の道を、3人の町娘が通る。


「その髪飾り、似合ってるね!」