Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

滝の上にあるこの岩場が、由羅の憩いの場所。



「やっぱり、ここにいた〜」


そこへ、1人の青年がやってきた。


「なんだ、お前か…」

「なんだとは、なんだよ〜」


栗色の髪に、耳飾りを付けたこの者の名前は、颯(ハヤテ)。


颯は、軽々と由羅のいる岩に飛び乗る。


「今夜の主役はお前なんだから、こんなところで夜風に吹かれて、ぼーっとしててどーすんだよ」