Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…あ、隣…座ってもいい?」

「どうぞ」


由羅がそう言うと、青年は由羅の隣に腰を下ろした。


「見かけない店に見かけない顔だけど、キミたちは一体どこから?」

「私たちは、各地を旅しながら商売をしているの」

「そうだったのか。だから、この地域では見かけない珍しい物もあったんだね」


由羅の嘘に、青年は真面目に答える。


「じゃあ今日が終われば、またどこかへ…?」