Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

今の由羅は、踊り子。

踊り子らしからぬ、機敏な動きはできない。


しかし、万が一のために身構える。


そこへ…。


「…キミっ」


突然声がしたので振り返ると、1人の青年が立っていた。


黒髪で、短い髪の毛を後ろで1つに束ねている。

由羅よりも頭一つ分高い身長だった。


「キミ、あそこの店のところで踊ってたよね…?」

「…は、はい」

「やっぱり、そうか!」