Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「ああ。興味深い情報も聞けたしなっ」

「あれ?由羅様、どこへ?」

「悪いが、先に里へ戻る」


日が沈み、商店を片付けると、踊り子椿は忍の由羅へ戻るのだった。



そして、数日後。


「行って参る」


今日も移動商店のために、とある町へ向かう。



今回訪れたのは、初めてくる町だった。

町の中心部には、菊葉(キクハ)城と呼ばれる立派な城がある。