Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

忍という正体を隠すため、鞍馬一族は本名を名乗らない。

皆、源氏名を使い、源氏名を本名として偽っている。



颯の笛の演奏が終わると、見物客たちは由羅と颯に拍手を送る。


「いつ見てもかっこいいわ…」

「そうね。この町の男たちとは大違いっ」


颯もまた、町娘たちから人気があった。


「椿、今日もよかったぞ!」

「ありがとう!せっかく寄ってくれたんだから、たくさん買っていってね!」