「公庄先生、相談したいんですがいいですか」

「なんだい?」

「その、神野くんのことなんです」

 今日席替えがあったこと、そしたら神野くんがすごい話しかけて来るようになったこと。お昼のことやさっきのこと。

 私には神野くんの行動が分かりません。

 私の話を聞いていくうちに、公庄先生の表情はだんだんと穏やかになって行きました。

 なぜ、穏やかになるのでしょう。

「公庄先生?」

「いいや、若いなと思ってね」

「はぁ…?」

「晴野が天然ということも分ったよ。そうか、あの神野がなぁ」

 なんで1人で解決してるんですか。私にも答えをください。

 すると公庄先生はその問題は自分で答えを見つけるんだよと言われてしまいました。
 はう、難題です…。