「嫌じゃないですよ」

「ほんとに?」

「どうしたんですか?神野くん自信ないみたいです」

「…晴野が1日中、笑わねぇから。昨日まで笑ってくれてたじゃねぇか」

 そんなこと言われても…。
 でも、確かに言われた通り今日はなぜか笑えませんでした。

 どうして?昨日までとどうして違うんでしょうか…。

「…晴野、1つ聞いていいか」

「なんですか?」

「…今朝、晴野倒れただろ。あの時、嵐鬼の奴らに晴野は連れて行かれた。止めようとしたけど、嵐鬼の総長が言ったんだよ。こいつは俺らの仲間だ。手出したらぶっ潰すって…。晴野、お前嵐鬼とどういう関係?」

 神野くんの言葉に全身の血が引いていくような感覚に襲われる。


 どうして?なんで約束を守ってくれないんですか…。

 やだ、怖い。


 もう、誰にも構わないから…だから…。