泣きながら走り続けた。 何日走ったのか分からない。 ろくに食べず何も飲まず走ったせいか体はボロボロだった。 あぁ、ここで死ぬんだ。 どうせなら日本で死にたかったよ。 なんで私がこんな目に・・・。 あともう少しで山を越えられる。 山っていっても小さな山だけど。 どこに行ったって味方なんていない。 でも、少しでもいいから町に近づきたかった。 大きな町に。 少しでもあの場所から遠い場所に行きたい。 そう思い必死に足を動かした。