「あたしにですか…?」 「うん、ここじゃ言いにくいから他のとこ……」 結城先輩があたしの手を握った時だった。 「結城先輩!」 背後から今捜してた彼の声がする。 「光先輩、借りていいっすか?」 心臓がまた跳ねた。 「千秋の用事ってあれ??」 「はい、大切な」 「なら仕方ないかな。光ちゃん、また今度」 そう言って結城先輩は、どこかへ行ってしまった。 「ちあ…」 「先輩、来て」 そう言って千秋くんは、誰もいない教室へ入る。 あたしも、それにつづいた。