あたしって、なんて幸せ者なんだろう……。



こんなに温かいものに満たされた気持ちになったのは、お父さんとお母さんが生きていた時以来かもしれない。


ついこの間まで、あたしは真っ暗闇を一人で歩き続けていた。


ただ一人、あるかも分からない出口を探しながら……。


まだ出口が見付かったわけじゃない。


潤を取り戻すまでは……。


だけど、"一緒に出口を探せばいい"と言ってくれる人達が居る。


真っ暗闇も、"手を取り合って歩けば怖くない"とあたしの手を取って歩いてくれる人が居る。



あたしは…………一人じゃない。




ねぇ、潤。


きっと今のあなたは、今までのあたしと同じで、一人真っ暗闇を歩いてる。


でもね、必ずあなたの闇にも光が射し込むはず。


あたしが、あなたの手を取ってみせる。




だってまた、あなたの笑顔が見たいから……。




だからどうか、


どうか、無事でいて───