禁断のプロポーズ

  



 その日は、そうして、昼間から宴会をやっていたのだが、突然、佐々木から電話がかかってきた。

『志貴島。
 明日、課長と会社に来られるか』
と言う。

「え、はい。
 大丈夫です」

 明日は日曜だが、今日、呑んだくれて、明日は、ぐったりしていようと思っていただけだった。

『会長が二人に話があるそうだ』

「……わかりました」

 後ろで桜が、昨日買ってきて置いていた結婚情報誌を見ながら、
「いいわね、このドレス。
 やっぱり、近いうちに結婚しよう」
とドレス着たさに結婚しようとしていた。

 電話を切ると、
「あんた、どうするの?
 何処で式やるの?」
と訊いてくる。

「決めてませんけど。
 でも、たぶん、神前結婚式ですね」

「えっ、そうなの?」
 
「近所のおばちゃんたちが、白無垢見たいって言うので、此処から着て出ます」

「へえ、それもいいかもね」
と意外にも桜は頷いた。

「私も近所のおばあちゃんとかに結婚するときは、見せたいわ」
と言う。