禁断のプロポーズ

「なんで、いつまでも、そんなものに荷物を詰めてるんだ。

 此処がもうお前の家だろ!」

「……夏目さん」

 下着をかき集めるという間抜けな体勢のまま、泣きそうになる。

 悲しくてじゃなくて、嬉しくて。

 そうか。

 夏目さんと暮らすこの家が、もう私の家なんだ、と実感した。

 目の前に膝をついた夏目は、キスもなにもせずに、強く抱きしめてくる。

「……夏目さん?」

 少し夏目の様子がおかしい気がする。

 そう思い、見上げると、夏目は、そっと唇を重ねてきた。

 そのまま、なにも言わずに、ただ、優しく抱いてくれた。