禁断のプロポーズ

「じゃあ、後継者レースは専務の勝ちだね」

「そんなことは別にどうでもいいですが」
と言う夏目に、

「メールチェックしてみてください。
 こっちも来てるかもっ」
と言うと、わかったわかった、と言う。

「もう~っ。
 なんでそんなに落ち着いてるんですか」

「俺にとっては、どうでもいいことだからだ。
 言わなかったか? 未咲」

 そう言って、冷ややかに見られ、う、と思った。

「別に私の覚悟が決まってないわけじゃないですよー」

 言い訳がましくそう言い、夏目のデスクまで付いて行った。

 克己と二人、左右から、夏目に顔を寄せるようにして、覗いていると、
「うっとうしい、散れっ」
と払われる。

「あのー、僕、一応、先輩なんだけどね」
と克己は文句を言っていた。

 メールは届いていて、実にあっさり結果は書いてあった。