克己は溜息をつき、
「ま、正直、あんまり好きなタイプじゃないよ。
取引先の社長の息子と結婚して、今や、セレブなようだけど。
最近、よく会社来るんだよな。
実はうまくいってなくて、愚痴りに来てるんじゃないの?
結婚前は取り繕ってても、いつまでも猫被ってられないしね」
と笑う。
「いつからですか?」
「え?」
「いつから、彼女は此処に度々来るようになったんですか?」
「この三月くらいからかな」
……三月。
「そうだ。
ちょうど、今年度の新入社員の入社前顔合わせのときに、たまたま来てたんだよ。
忙しそうだから帰りますって、あの日は珍しくすぐ帰っちゃったけど」
「その女、もう帰りましたか?」
「さあ?
知らないけど」
受付に居た警備員に聞いたら、伶奈はもう帰ったと言う。
だが、ちょうどやって来た別の警備員が言った。
「早川さんなら、まだその辺に居ますよ、たぶん」
「え?」
「ま、正直、あんまり好きなタイプじゃないよ。
取引先の社長の息子と結婚して、今や、セレブなようだけど。
最近、よく会社来るんだよな。
実はうまくいってなくて、愚痴りに来てるんじゃないの?
結婚前は取り繕ってても、いつまでも猫被ってられないしね」
と笑う。
「いつからですか?」
「え?」
「いつから、彼女は此処に度々来るようになったんですか?」
「この三月くらいからかな」
……三月。
「そうだ。
ちょうど、今年度の新入社員の入社前顔合わせのときに、たまたま来てたんだよ。
忙しそうだから帰りますって、あの日は珍しくすぐ帰っちゃったけど」
「その女、もう帰りましたか?」
「さあ?
知らないけど」
受付に居た警備員に聞いたら、伶奈はもう帰ったと言う。
だが、ちょうどやって来た別の警備員が言った。
「早川さんなら、まだその辺に居ますよ、たぶん」
「え?」



