「気にしなきゃいい。
誰も知らないんだから、そんなこと」
「いやあの、専務が知ってますけど」
「じゃあ、広瀬を殺そう」
ジョークなんだろうが、言い方が軽すぎて、逆に本気に聞こえる、と思っていた。
なんだか一人で悩んでいたのが、莫迦らしいことのように思えてきた。
一人より二人だな、と思う。
いや、こんなときにその言葉が相応しいかはわからないが。
つい、軽くなった気持ちのまま、
「殺し屋になら、心当たりがありますが」
と言ってしまう。
察しのいい夏目が言った。
「……お前が匿った腹に傷を負った男か」
「じ、実は、そうなんです。
銃で撃たれてました」
莫迦か、と吐き捨てるように言われる。
「しばらく匿っただけですよ」
「そんな男と一緒に居て、本当になにもされなかったのか?」
「跳ね除けたって言ったじゃないですか」
「殺し屋が跳ね除けたくらいで怯むのか」
「夏目さん、殺し屋に偏見がありますよ」
「……普通、あるだろう。
その男、傷が癒えて出て行ってからは会ってないんだな?」
「はい……」
「本当か?」
見下ろす夏目に、軍人に尋問を受けている気分になる。
「ほ、本当です。
一人では会っていません」
「一人では?」
誰も知らないんだから、そんなこと」
「いやあの、専務が知ってますけど」
「じゃあ、広瀬を殺そう」
ジョークなんだろうが、言い方が軽すぎて、逆に本気に聞こえる、と思っていた。
なんだか一人で悩んでいたのが、莫迦らしいことのように思えてきた。
一人より二人だな、と思う。
いや、こんなときにその言葉が相応しいかはわからないが。
つい、軽くなった気持ちのまま、
「殺し屋になら、心当たりがありますが」
と言ってしまう。
察しのいい夏目が言った。
「……お前が匿った腹に傷を負った男か」
「じ、実は、そうなんです。
銃で撃たれてました」
莫迦か、と吐き捨てるように言われる。
「しばらく匿っただけですよ」
「そんな男と一緒に居て、本当になにもされなかったのか?」
「跳ね除けたって言ったじゃないですか」
「殺し屋が跳ね除けたくらいで怯むのか」
「夏目さん、殺し屋に偏見がありますよ」
「……普通、あるだろう。
その男、傷が癒えて出て行ってからは会ってないんだな?」
「はい……」
「本当か?」
見下ろす夏目に、軍人に尋問を受けている気分になる。
「ほ、本当です。
一人では会っていません」
「一人では?」



