「だたいま帰りましたー」 「帰りましたー」 陽気に言った未咲たちに、夏目が言った。 「……正気かお前ら」 玄関先に出てきた、既にパジャマ姿の夏目は仁王立ちになって、未咲と克己を睨む。 「未咲ちゃん、この人、僕のことまで、お前らって言ったよ、お前らって。 先輩なのにーっ」 「ほんとひどいですね。 あとで私がお仕置きしときますっ」 「いい子だねえ、未咲ちゃん」 「……バケツに水を汲んで来ようかな。 二杯」 と腕を組んだまま、風呂場の方角を見た夏目が呟く。