克己はこちらに顔を寄せ、小声で言う。
「協力してやったんだから。
なにか専務の情報も流しなよ」
「わかりましたよ」
と言ったとき、灰原が向こうからやってきた。
「未咲っ。
あっ、水沢さんっ」
未咲、か。
っていうか、今、絶対、水沢さんの方を先に認識したはずなのに。
私の名前を先に呼んだのは恥じらいかな、と苦笑する。
そんな灰原の態度を可愛いと思ってしまった。
「いい人なのに、灰原さん」
なんで、克己は彼女と付き合わないのだろう、と思いながら、そう呟くと、克己は、
「君、本気で言ってんの?
扱いやすいいい人って意味?」
と小声で訊いてくる。
「……なんていうか。
あの、どうしてそんなに外見と、性格が違うんですか。
見た目王子様みたいなのに」
「王子は僕より、専務だろう。
いや、夏目かな?」
と言うので、
「あれは武士ですよ」
と言うと、なにを思い出したのか、克己は、
「……言えてる」
と呟き、笑い出した。
「協力してやったんだから。
なにか専務の情報も流しなよ」
「わかりましたよ」
と言ったとき、灰原が向こうからやってきた。
「未咲っ。
あっ、水沢さんっ」
未咲、か。
っていうか、今、絶対、水沢さんの方を先に認識したはずなのに。
私の名前を先に呼んだのは恥じらいかな、と苦笑する。
そんな灰原の態度を可愛いと思ってしまった。
「いい人なのに、灰原さん」
なんで、克己は彼女と付き合わないのだろう、と思いながら、そう呟くと、克己は、
「君、本気で言ってんの?
扱いやすいいい人って意味?」
と小声で訊いてくる。
「……なんていうか。
あの、どうしてそんなに外見と、性格が違うんですか。
見た目王子様みたいなのに」
「王子は僕より、専務だろう。
いや、夏目かな?」
と言うので、
「あれは武士ですよ」
と言うと、なにを思い出したのか、克己は、
「……言えてる」
と呟き、笑い出した。



