昼休みからだいたい続けて5限目をサボるようになった僕。


結構長い時間アマネさんと屋上にいるけれど、なにか会話が弾むわけでは決してない。


最近晴れが続いてるね、とか

セーラー服で暑くないんですか、とか

シャケは苦手だけどシャケの皮が昔好きだった、とか

ちょっと日に焼けましたよね、とか



そんな意味のないような会話をたまーにつらつらと喋るだけだ。


だけど、その空間にそれまで感じたことのないような安心を感じている。


一人きりになったときに、ああもしかしたらこれが青春というやつかもしれない、なんて柄にもないことを思うくらいだ。




















今でも空に吸い込まれてフラフラと飛び降りたくなる気持ちになることはあるけれど、それはアマネさんと出会ったあのときのような感情とは全然違った。