お隣さんと内緒の恋話


雅のアイスはミルク練乳入アイス。

買って自宅に戻り、私は着替えてから葵宅に行く。

雅は起きていて ミルクアイスを食べていた。


なんて 偉そうな格好で食べてんの…


「 おかえり、椿姫 」


姫…


「 頭どうかした?雅くん 」

「 相変わらず乗らないな~」


誰が乗るかっ


「 兄貴、食ったら部屋行けよ 」

「 やーだー 」


ああ、恥ずかしい… 大の大人が言うこと聞かないなんて。

私は雅に部屋へ行って休むように言ったが 動かない雅に、葵が私を部屋に連れて行く。


「 兄貴の昼は キッチンにあるから 」

「 はいはい、おじゃま虫は一人で食べますよ 」


拗ねる雅を無視して部屋に入る葵は鍵をかけた。


あれ、今…


「 葵、ドアに鍵ついてんの?」

「 ああ、簡易で付けたんだよ。雅の奴が勝手に入ってこないようにな 」


葵、なんか かわいそう。

鍵なんて正解だよ!


葵が作った かにカマと白身の餡掛けが乗ったチャーハンとガラスープを食べ、温かい緑茶を飲んで落ち着く。


葵、奥さんになれるよ。


葵は 雅の看病をしながら退屈しのぎに携帯で脱出ゲームをして遊んでいたらしい。

それを見ながら、時にやってみたりして過ごす何気ない時間が私の癒し。

そして胸高鳴る癒しもある。

葵の携帯を覗き込み見る私に、自然とキスをする。

一気に空気が変わる時、携帯は既に床にある。

抱きしめ重ねる唇は時間をかけて 何度も繰り返す。


合コン、断って良かった…

葵といられるなら 何にもいらないもん。

床にそっと倒れ込む私と葵。



「 雅、なんで溶連菌なんだろうな…」


ラブラブな時間をこれ以上過ごせないとわかっている私と葵。

私は葵の言葉に、笑ってしまったが、それもまた 甘く深く塞がれた。