ガチャリと開くドア。 目を潤ませた莉茉が俺を見つけた瞬間、ふわりと顔を綻ばせた。 「っ、暁。」 「…莉茉…。」 俺に駆け寄って来た莉茉の身体を強く抱き締める。 …やっと… 欠けていた半身を取り戻した気分だ。 「暁、ちゃんと叶くんとお別れしてきたよ。」 「…良く頑張ったな。」 莉茉の髪を梳く。